お客様事例 - 鹿児島県医師会様

導入背景

南北600kmと広大な鹿児島県では、医師をはじめとする医療資源が鹿児島市に集中しており、画像診断を行う放射線科医も同様です。
このため地域の中核的な医療機関等で高度な画像診断を受けられるシステムの構築が有効で病気の早期発見や的確な治療につながるなど地域の患者が質の高い医療を受けることが出来ます。

上記背景を受け、鹿児島県では厚生労働省の地域医療再生計画に基づき、鹿児島県内の救急医療支援のための遠隔画像診断サービスを開始することになりました。

ご採用の基準

○救急医療対応のため、即応性があること
○医療システムであるため十分なフェイルセーフ対策がとられていること
○将来的に救急と関連性の高いAiとリンクできること

◆即応性
鹿児島県ではインターネットのブロードバンド(光回線)の普及率が低く、離島・僻地では未だADSLもしくはISDNといった低速回線を利用しています。
遠隔画像診断を行う場合、依頼元画像をデータセンターに集積する必要がありますが、データアップロードを行うための回線状況が低速である地域が多いということが前提としてありました。
そこで弊社は画像診断で用いるDICOM画像をデータサイズの小さいJPEG画像に高速変換し転送するシステムを考案致しました。
つまり、まずは軽量なJPEG画像を転送し、ファーストインプレッションを把握頂き、必要な箇所のみオリジナルのDICOM画像で診断頂くという「ダイジェスト方式」ということです。
転送試験の結果、DICOM画像約600枚(300MB)をADSLと同等の回線帯域であるモバイル回線(上り実測0.5Mbps程度)において15分以内に画像取り込みから変換、転送完了までを行うことに成功しました。

◆フェイルセーフシステム
医療システムにおいてシステム停止は許されることではありません。
システムの二重化対策は必須ですが、この二重化対策において弊社では日本ストラタステクノロジー社のftServerシステムを採用致しました。
また昨今のグリーンITを考慮し、vmwareによる仮想化システムを同時に採用し、サーバー台数の軽減にも成功しました。
また仮想化のメリットとして、システムデータを単一のファイルとして扱うことが可能なため、後述する分散ストレージにシステムの原本ファイルとして保管することが可能です。
 システムの二重化は勿論のこと、データの保護においてもDR対策は必要です。
一般的にはバックアップを遠隔地に保管する方式が検討されますが、弊社は伊藤忠テクのソリューションズ株式会社とスカパーJSAT社の分散ストレージサービスを利用しています。
このサービスでは全国7カ所のデータセンターでデータを分散保護しており、万が一の障害発生においても他のデータセンターに保管されたデータを復元することが可能です。

◆将来的なAi
救急では来院時死亡症例などAiに非常に密接な関係がありますが、このAiの読影には死後変化などAiに関する知識が必要となります。
Aiの読影を支援するシステムとして、日本で唯一のAi専門機関である一般財団法人Ai情報センターに読影をコンサルトするシステムを取り入れました。